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ジープと聞くと、『乗り心地は硬くて、ゴツゴツしていそう』と身構える方も多いはずです。ジープ アベンジャーはジープで一番小さいSUVなので、なおさら気になりますよね。
結論から言うと、アベンジャーは街中で扱いやすいサイズと、最小回転半径5.3m(公式諸元)の小回りが強みです。乗り味はEVと4xe Hybridで足回りも重さも違うので、同じ「アベンジャー」でも感じ方が変わります。
どちらが自分に合いそうか、数字と試乗のコツで判断できるようにしていきますね。
アベンジャーの乗り心地は硬い?柔らかい?
まずは、乗り心地に関わる部分を2つのモデルで並べてみます。数字はどれもジープ公式の諸元・装備表です。
足回りの作りが違うのは後ろ側です。EVは後ろがトーションビーム、4xe Hybridは後ろがマルチリンク(4xe専用)。重さはEVの方が90kg重く、どっしり感が出やすい組み合わせです。
| 項目 | EV アルティテュード(FF) | 4xe Hybrid アップランド(4WD) |
|---|---|---|
| 前サスペンション | マクファーソンストラット | マクファーソンストラット |
| 後サスペンション | トーションビーム | マルチリンク(4xe専用) |
| 車両重量 | 1,570kg | 1,480kg |
| 標準タイヤ | 215/60R17(3シーズン) | 215/60R17(オールシーズン) |
| 18インチ(スタイルパック等) | 215/55R18 | 215/55R18 |
| 動力 | モーター 156PS | 1.2Lターボ+前後モーター システム145PS |
乗り心地は数字だけでは決まりません。ただ、何が違うかを知っておくと、試乗で感じたことの理由が分かりやすくなるんです。
『結局どっちが柔らかいの?』と思いますよね。ここは道の状態や速度、タイヤの銘柄でも変わります。
なので、この記事では「どちらが上」とは決めません。代わりに、それぞれの傾向を見ていきます。

EVは重さと低い重心でどっしり
EVは床下に54kWhのバッテリーを積んでいて、車両重量は1,570kgです。重い物が低い位置にあるので、一般にEVはふらつきが少なく、どっしりした乗り味になりやすいと言われます。
一方で、重さがある分、段差を越えた後の揺れの収まり方は人によって好みが分かれる部分です。
4xe Hybridは後ろの足回りが専用設計
4xe Hybridは後輪をモーターで動かすため、後ろのサスペンションがマルチリンクという別の形になっています。左右の車輪がそれぞれ動きやすい作りで、荒れた道で車体を落ち着かせる狙いがある形式です。
さらに、標準タイヤがオールシーズンタイヤです。夏タイヤと比べると、タイヤの音や手応えに違いを感じる方もいます。
サイズ感は?街中や駐車場でどう感じる?
アベンジャーのサイズ感は、「ジープなのに小さい」が第一印象になりやすいです。数字で見るとこうなります。
| 項目 | EV | 4xe Hybrid |
|---|---|---|
| 全長 | 4,105mm | 4,120mm |
| 全幅 | 1,775mm | 1,775mm |
| 全高 | 1,595mm | 1,600mm |
| ホイールベース | 2,560mm | 2,560mm |
| 最小回転半径 | 5.3m | 5.3m |
全長は4.1m台なので、コンパクトカーより少し長いくらいです。ただ、全幅は1,775mmあるので3ナンバーになります。
ここが大事なところです。長さは短いけれど、幅はそれなりにある。この組み合わせが、アベンジャーの「サイズ感」なんです。
- 自宅や職場の駐車枠の幅に、ドアを開ける余裕まで含めて入るか
- 機械式駐車場の高さ制限(1,550mmまでの所がよくあります)に引っかからないか
- 機械式の場合、車両重量の上限が1,570kg(EV)に足りているか
- 前向き駐車と後ろ向き駐車、どちらで止めることが多いか
全高はEVで1,595mm、4xe Hybridで1,600mmです。高さ1,550mmまでの機械式駐車場には入らないので、マンションの方は管理会社に確認しておきましょう。
サイズの細かい比較はアベンジャーのサイズ一覧と駐車場の目安にまとめています。
小回り5.3mは運転しやすい?
狭い路地やUターンで、小回りが利くかは毎日の運転のしやすさに直結しますよね。
アベンジャーの最小回転半径は、EVも4xe Hybridも5.3m(公式諸元)です。最小回転半径は、ハンドルをいっぱいに切って回った時の、外側のタイヤが描く円の半径のことです。
数字が小さいほど小さく回れます。同じ5.3mでも、車の長さや車体の角の形で実際の取り回しは変わります。数字は目安として、試乗でUターンを1回してみるのが分かりやすいです。
例えば、こんな場面を思い浮かべてみてください。
「この道、Uターンできるかな」
「1回で回りきれなくても、切り返し1回で済むかを試してみましょう」
試乗の時は、ディーラーの周りでわざと狭い道や駐車場を選ぶと、普段の使い方に近い感覚がつかめます。
見切りと運転を助ける装備
小さい車でも、後ろや斜め後ろが見にくいと運転は疲れます。アベンジャーには全車に、次のような装備が付いています(公式装備表)。
| 装備 | 助かる場面 |
|---|---|
| フロント/リア/サイドパーキングセンサー | 狭い駐車場で壁や柱との距離をつかむ |
| リアバックアップカメラ | バックで駐車枠に入れる |
| ブラインドスポットモニター | 車線変更の時の斜め後ろの確認 |
| エレクトロニックパーキングブレーキ | 坂道での発進や駐車 |
サイドのセンサーまで付いているのは、幅のある車を狭い所で動かす時にありがたいポイントです。駐車が苦手な方には心強い装備ですね!
静かさはEVと4xe Hybridでどう違う?
『ジープって音がうるさそう』というイメージを持っている方もいますよね。アベンジャーの場合、静かさはモデルでかなり変わります。
- エンジンが無いので、発進や低速はとても静か
- 加速の時も音が大きく変わりにくい
- 音が少ない分、タイヤや風の音が目立ちやすい
- 約30km/hまではモーターだけで走れる場面がある
- それより上ではエンジンがかかり、3気筒の音が入る
- 6速DCTの変速の感覚が伝わる場面がある
EVは静かさが分かりやすい長所です。ただ、静かな車ほど、路面の音や風の音が耳につきやすくなるんです。
4xe Hybridは1.2Lの3気筒ターボです。街中の低い速度ではモーターで走れる場面があり、そこから先はエンジンが加わります。
実は、ここは好みが分かれます。「エンジンの音が少し聞こえる方が運転している感じがして好き」という声もあれば、「静かさならEV」という声もあります。
6速DCTの低速の感じ方
4xe Hybridのトランスミッションは、電子制御式の6速デュアルクラッチ(6速DCT)です。DCTは一般に、変速がテキパキしていて、低速のノロノロ運転では動き出しの感覚に慣れが必要と言われます。
渋滞の多い道を毎日走る方は、試乗で「ゆっくり発進して止まる」を何回か繰り返してみてください。
高速道路の乗り心地と疲れにくさ
週末に高速で遠出するなら、ここも気になりますよね。
高速道路で頼りになるのが、Stop & Go付きのアダプティブクルーズコントロールです。車線の中央付近を保つのを助けるレーンポジショニングアシストも、全車に付いています(公式装備表)。
アベンジャーにはハンドルから手を離して走れる機能はありません。クルーズコントロールや車線維持の支援は、あくまで運転を助けるものです。ハンドルは握ったまま使いましょう。
高速でのモデルごとの傾向
| 見るポイント | EV | 4xe Hybrid |
|---|---|---|
| 高速での駆動 | 前輪駆動 | 約90km/h以上は前輪駆動 |
| 電費・燃費の高速モード(WLTC) | 141Wh/km | 20.5km/L |
| 長距離で気にすること | 電池の減りと急速充電の場所 | 給油(ハイオク・タンク45L) |
EVは、高速道路モードの電費が市街地より悪くなります。長い距離を一気に走る時は、途中の急速充電を予定に入れておくと安心です。詳しくはアベンジャーEVの航続距離で見ています。
4xe Hybridは、高速モードの燃費が20.5km/Lと、市街地の14.8km/Lより良い数字です。高速を走る機会が多い方には、給油で走れる気楽さがあります。
『じゃあ、長距離はハイブリッドの方が向いてる?』と思うかもしれません。自宅で充電できるかどうかでも答えが変わるので、アベンジャーの維持費もあわせて見てみてください。
後部座席や荷物を積んだ時の乗り心地
運転する人は快適でも、後ろに乗る家族がどう感じるかは別ですよね。
アベンジャーはホイールベースが2,560mmのコンパクトSUVです。後部座席は大人がずっと座る前提より、近場の移動や子どもの送迎に向いた広さだと考えておくと、ギャップが少ないです。
- 家族に後部座席に座ってもらい、段差での揺れ方を聞く
- 足元とひざ周りの余裕を、普段乗る人の体格で確かめる
- チャイルドシートを使うなら、取り付けの手間も見ておく
- 荷物を積んだ状態でも試せるなら試す
荷物を多く積むと、車の重さが変わって揺れ方も変わります。荷室の使い方はアベンジャーの荷室355Lで紹介しています。
試乗で見ておきたいポイント
最後に、試乗で乗り心地を確かめる手順をまとめておきますね。
- できればEVと4xe Hybridの両方を同じ日に乗り比べる
- 段差や荒れた路面がある道を、ゆっくりと普通の速度で1回ずつ走る
- 狭い駐車場で、バック駐車とUターンを試す
- 可能なら少し速度の出る道で、風の音とタイヤの音を聞く
- 後部座席にも座り、運転席との揺れの差を確かめる
同じ日に乗り比べるのがおすすめです。日をまたぐと、道や天気が変わって比べにくくなるからなんです。

購入まで考えている方は、アベンジャーの値引き相場と交渉術も先に読んでおきましょう。試乗の日に見積もりまで話を進めやすくなります。
乗り心地で選ぶならどっち?
最後に、乗り心地と運転のしやすさの面から、どちらが合いやすいかをまとめておきます。
- 静かさを一番大事にしたい
- どっしりした落ち着いた乗り味が好き
- 街乗りと近場の移動が中心
- 雪道や未舗装路を走る機会がある
- エンジンの音や変速の感覚も楽しみたい
- 高速で長い距離を走ることが多い
どちらも全長4.1m台・最小回転半径5.3mなので、取り回しの差はほとんどありません。迷ったら、「静かさ」と「4WDが要るか」の2つで考えると決めやすいですよ。
雪道での4WDの動き方はアベンジャーは雪道・オフロードに強い?で詳しく見ています。乗り比べてみると、きっと「こっちだ!」と感じる方がはっきりするはずです。
よくある質問
アベンジャーの乗り心地は硬いですか?
硬いか柔らかいかは、道やタイヤ、乗る人の好みで感じ方が変わります。EVは重さがあってどっしり、4xe Hybridは後ろがマルチリンクの専用設計です。両方を同じ日に試乗して比べるのが分かりやすいです。
小回りは利きますか?
最小回転半径はEV・4xe Hybridとも5.3m(公式諸元)です。全長も4.1m台と短めなので、街中で扱いやすいサイズです。狭い道でのUターンは、試乗で一度試してみてください。
機械式駐車場に入りますか?
全高はEVが1,595mm、4xe Hybridが1,600mmです。高さ1,550mmまでの機械式駐車場には入りません。幅1,775mmと重さも含めて、駐車場の制限を管理会社に確かめておきましょう。
静かなのはどちらですか?
エンジンが無いEVの方が、発進や低速では静かです。4xe Hybridは約30km/hまでモーターで走れる場面があり、それより上ではエンジンの音が加わります。
高速道路で疲れにくいですか?
全車にStop & Go付きのアダプティブクルーズコントロールと車線維持の支援が付いています。ただし手を離して走れる機能は無いので、ハンドルは握ったまま使います。
まとめ
- 足回りの違いは後ろ側。EVはトーションビーム、4xe Hybridはマルチリンク
- 車両重量はEV 1,570kg・4xe Hybrid 1,480kgで、EVの方がどっしりしやすい
- 全長4.1m台・全幅1,775mm・最小回転半径5.3mで、街中は扱いやすい
- 全高1,595〜1,600mmなので、1,550mm制限の機械式駐車場には入らない
- 静かさはEVが有利。4xe Hybridは低速でモーター走行できる場面がある
- 乗り心地は好みが分かれるので、同じ日に両モデルを試乗して比べる





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