当サイトの記事は編集部がメーカー公式情報などの公開情報をもとに独自に調査・執筆しています。記事内にはアフィリエイト広告を含む場合があります。
ジープ アベンジャーのEVが気になっていても、『1回の充電で何キロ走れるの?』が分からないと、なかなか決められませんよね。
結論から言うと、カタログの一充電走行距離はWLTCモードで486km(公式・アルティテュード)です。ただ、高速道路や冬はこれより短くなるので、普段の使い方では「400km前後から下」を見込んでおくと計画が立てやすいです。
ここでは、電費の数字から走れる距離を割り戻し、冬と高速でどう変わるかまで見ていきますね。
アベンジャーEVは何キロ走れる?
まずは公式の数字です。アベンジャーのEVは「Avenger Full Electric アルティテュード(Altitude)」1グレードで、駆動はFFのみです。
一充電走行距離はWLTCモードで486km(Launch Editionは485km)。バッテリーは54kWh、電費は127Wh/kmです。
| 項目 | 数値(ジープ公式諸元) |
|---|---|
| 一充電走行距離(WLTC) | 486km |
| 同 Launch Edition | 485km |
| 駆動用バッテリー | リチウムイオン 54kWh(総電力量54.06kWh) |
| 電費(WLTC総合) | 127Wh/km |
| 電費(市街地モード) | 105Wh/km |
| 電費(郊外モード) | 118Wh/km |
| 電費(高速道路モード) | 141Wh/km |
| モーター最高出力 | 115kW(156PS) |
| 価格(加算額35万円込み) | 6,040,000円(2026年7月現在) |
486kmは、東京から大阪くらいの距離に近い数字です。ただ、これは決められた条件で測った「カタログの距離」なんです。
実際の道では、信号や坂道、エアコンの使い方で数字が動きます。カタログ値は「車同士を同じ条件で比べるための物差し」と考えると分かりやすいですよ。
『じゃあ実際はどれくらい?』という疑問が出ますよね。そこで、市街地・郊外・高速の電費を使って、走る場面ごとの目安を出してみます。
市街地・郊外・高速で走れる距離の目安
電費は「1km走るのに使う電気の量」です。数字が小さいほど、同じ電気で遠くまで走れます。
アベンジャーEVの総合電費127Wh/kmに対して、486kmが出ています。この比率を使って、モードごとに割り戻したのが次の表です。
| 走る場面 | 電費(WLTC) | 走れる距離の単純計算 |
|---|---|---|
| 市街地 | 105Wh/km | 約588km |
| 郊外 | 118Wh/km | 約523km |
| 総合 | 127Wh/km | 486km(公式) |
| 高速道路 | 141Wh/km | 約438km |
「486km × 127 ÷ 各モードの電費」で出した単純な目安です。公式の数値ではありません。エアコンの使い方、気温、速度、荷物の量で実際の距離は変わります。
ここが大事なところです。エンジン車は高速道路の方が燃費が良くなりがちですが、EVは逆で、高速の方が電気を多く使います。
市街地のストップ&ゴーでは、減速の時にモーターで発電して電気を戻せます。一方、高速で一定の速度を出し続けると、空気の抵抗で電気がどんどん減るんです。

1kWhで何キロ走れる?
もう1つ、覚えておくと便利な数字があります。総合電費127Wh/kmを逆に計算すると、1kWhで約7.9km走れる計算です。
| 充電した電気の量 | 走れる距離の目安(総合電費で計算) |
|---|---|
| 10kWh | 約79km |
| 20kWh | 約157km |
| 30kWh | 約236km |
「今日は30kWh入れたから、200km少しは走れそう」という感覚がつかめると、充電の計画がぐっと立てやすくなります。
毎日の通勤なら何日もつ?
『毎日充電しないといけないの?』と心配な方もいますよね。片道の距離から、1回の充電で何日分走れるかを試算してみます。
| 1日に走る距離 | カタログ486kmで | 冬の街乗り(7割・約340km)で |
|---|---|---|
| 20km | 約24日分 | 約17日分 |
| 40km | 約12日分 | 約8日分 |
| 60km | 約8日分 | 約5日分 |
電池を空になるまで使う計算なので、実際は余裕を持って充電します。それでも、毎日40km程度なら、週に1〜2回の充電で回せそうな感覚がつかめますよね。
自宅で充電できる方は、つぎ足しで気軽に入れておく使い方もできます。
冬はどれくらい短くなる?
雪国の方や、冬のスキー旅行を考えている方は、ここが一番気になりますよね。
EVは、気温が低いとバッテリーの性能が落ちやすく、暖房にも電気を使います。そのため、冬は夏や春秋より走れる距離が短くなります。
どれくらい短くなるかは、気温・暖房の温度・走る速度・雪道かどうかで大きく変わります。公式に「冬は何km」という数字は出ていません。下の表は計画を立てるための仮の計算です。
| 想定 | 486kmに対する割合 | 走れる距離の試算 |
|---|---|---|
| 春や秋の街乗り | 9割 | 約437km |
| 冬の街乗り | 7割 | 約340km |
| 冬の高速道路 | 6割 | 約292km |
| 冬の高速で暖房を強めに使う | 5割 | 約243km |
この割合は仮に置いた数字で、実際の値を約束するものではありません。ただ、「冬の高速なら300kmを切るかも」くらいに見ておくと、出先で慌てずに済みます。

アベンジャーEVの冬の装備
実は、アベンジャーEVには冬の電池の減りをおさえる装備がそろっています(公式装備表)。
- ヒートポンプ(暖房に使う電気を抑えやすい仕組み)
- プリコンディショニング付オートエアコン(出発前に車内を温めておける)
- フロントシートヒーター(体に近い所から温める)
- Jeep Connect(スマホのアプリでバッテリー残量を確認できる)
コツは、自宅で充電ケーブルをつないだまま、出発前に車内を温めておくことです。ひと手間ですが、試してみる価値はありますよ!走り出してから暖房を全開にするより、走行中の電気の減りを抑えやすくなります。
また、エアコンで車内全体を温めるより、シートヒーターを先に使う方が電気の使い方は控えめになりやすいです。
走れる距離を伸ばす運転のコツ
同じ車でも、乗り方で走れる距離は変わります。アベンジャーEVでできる工夫をまとめておきますね。
- 走行モード(Selec-Terrain)のエコを使う
- 急な加速を控えて、じわっと踏む
- 高速では速度を上げすぎず、クルーズコントロールを使う
- 冬はシートヒーターを先に使い、暖房の温度は控えめにする
- タイヤの空気圧を適正に保つ
アベンジャーEVのSelec-Terrainには、ノーマル・エコ・スポーツ・スノー・マッド・サンドの6モードがあります。普段はエコを使う、という使い分けも一つの手です。
特に効きやすいのは高速道路の速度です。少し速度を落とすだけで、空気の抵抗が減って電気の減りがゆるやかになります。
高速道路で遠出する時の計画の立て方
『EVで帰省やドライブ、本当に大丈夫?』という不安はよく聞きます。計画を立てておけば、心配はかなり減らせます。
- 出発前に自宅で満充電に近い状態にしておく
- 目的地までの距離を、高速の目安(約438km)や冬の目安で割って、充電が何回要るかを見る
- ルート上のサービスエリアで、CHAdeMOの急速充電器がある場所を調べる
- 残りが2〜3割になったら充電する、という自分のルールを決めておく
- 目的地やホテルに普通充電があるかも確かめる
例えば、こんな会話になることもあります。
「片道300kmの帰省、途中で充電いる?」
「夏なら届きそうだけど、冬は1回入れておく方が気が楽だね!」
急速充電は、同じ時間に何台も来ると待つことがあります。お盆や年末年始は、余裕を持った計画にしておきましょう。
急速充電と自宅充電の詳しい使い方はアベンジャーEVの充電方法と充電時間で解説しています。
4xe Hybridとどちらが遠出向き?
アベンジャーには、給油で走る「4xe Hybrid」もあります。遠出が多い方は、両方を比べておくと選びやすいです。
| 項目 | EV アルティテュード | 4xe Hybrid アップランド |
|---|---|---|
| 駆動 | FF | 4WD |
| エネルギー | 電気(外部充電) | ハイオク(外部充電はできない) |
| カタログの距離・燃費 | 一充電486km(WLTC) | 19.0km/L(WLTC) |
| 満タン・満充電の単純計算 | 486km | 45L × 19.0 = 約855km |
| 高速モード | 141Wh/km | 20.5km/L |
| 価格(加算額込み) | 6,040,000円 | 5,190,000円 |
4xe Hybridの「約855km」は、タンク45Lを使い切った場合のカタログ燃費での単純計算です。実際は燃費も変わり、タンクを空にして走ることもないので、目安として見てください。
- 自宅で夜のうちに充電できる
- 普段は街乗りと近場の遠出が中心
- 静かさや燃料代の安さを重視したい
- 自宅で充電できず、近くの充電スポットも少ない
- 冬の長距離を頻繁に走る
- 充電の待ち時間を取りたくない
長距離の多い方や、雪道で4WDが欲しい方は、4xe Hybridも候補に入ります。燃費とハイオクの燃料代はアベンジャー 4xe Hybridの燃費と燃料で詳しく計算しています。
航続距離と電池の持ちで気をつけること
EVのバッテリーは、長く使うと少しずつ容量が減っていくと一般に言われます。容量が減ると、満充電で走れる距離も短くなります。
駆動用バッテリーの保証の年数や条件は、この記事では断定しません。ジープ正規ディーラーで、保証書の内容を確かめておきましょう。中古で買う場合は、前のオーナーの使い方でも状態が変わります。
電池を長持ちさせるために、一般によく言われるのは次のような使い方です。
- 毎日満充電・空っぽの近くまで使い切る、を繰り返しすぎない
- 真夏の炎天下に長時間止めっぱなしにしない
- 急速充電ばかりに頼らず、自宅の普通充電も使う
細かい充電の上限設定などは、取扱説明書とディーラーの案内に合わせてください。
中古のEVを選ぶ時の航続距離の見方
アベンジャーEVは2024年9月の発売なので、これから中古車も少しずつ出てきます。『中古でも486km走れるの?』と気になる方もいるはずです。
中古車の場合、カタログの486kmは新車の時の数字です。前のオーナーの充電のしかたや走った距離で、電池の状態は1台ずつ違います。
- 満充電の時にメーターに出る走行可能距離
- 駆動用バッテリーの保証が残っているか、引き継げるか
- 200V充電ケーブルなどの付属品がそろっているか
- 急速充電をどれくらい使っていたか(分かる範囲で)
販売店で、電池の状態を確かめる方法があるかを聞いてみてください。中古の選び方はアベンジャーの中古車・認定中古車の選び方で詳しく紹介しています。
電気代や税金まで含めた年間のお金はアベンジャーの維持費は年間いくら?にまとめています。購入の値段の話は、アベンジャーの値引き相場と交渉術で詳しく見ています。
よくある質問
アベンジャーEVは一回の充電で何キロ走れますか?
カタログの一充電走行距離はWLTCモードで486km(公式・アルティテュード)です。Launch Editionは485kmです。エアコンや速度、気温で実際の距離は変わります。
高速道路だとどれくらい走れますか?
高速道路モードの電費は141Wh/kmです。総合電費との比で割り戻すと約438kmが単純な目安です。速度が高いほど電気を多く使うので、余裕を持った計画にしておきましょう。
冬は航続距離がどれくらい減りますか?
気温や暖房の使い方で変わるため、公式の数字はありません。この記事では冬の街乗りで7割(約340km)、冬の高速で6割(約292km)を仮の目安にしています。
バッテリーの容量は何kWhですか?
公式表記は54kWh(総電力量54.06kWh)のリチウムイオン電池です。総合電費で計算すると、1kWhあたり約7.9km走れる計算です。
4xe Hybridの方が遠くまで走れますか?
4xe Hybridはタンク45L・WLTC燃費19.0km/Lで、単純計算では約855kmです。ただし燃料はハイオクで、外部充電はできません。使い方と給油・充電のしやすさで選ぶのがおすすめです。
まとめ
- アベンジャーEVの一充電走行距離はWLTCで486km(バッテリー54kWh・電費127Wh/km)
- 電費から割り戻すと、市街地約588km・郊外約523km・高速約438kmが単純な目安
- 冬は暖房と低温で短くなる。冬の高速は300kmを切る想定で計画すると安心
- ヒートポンプとプリコンディショニングで、冬の電気の減りを抑えやすい
- 長距離が多い方は、給油で走る4xe Hybrid(19.0km/L・ハイオク)とも比べる





コメント